面接対策と聞いて思い浮かぶのは、想定問答を作って覚える準備でしょう。渡邉さんの準備は、少し違いました。覚える代わりに決めておいたのは、どんな質問が来ても、最後にどこへ話を着地させるか。それ一つです。
そして緊張のピークは、本番ではありませんでした。その前に受けた、部のOB・OG会の会長による模擬面接です。連載第7回は、SFCのAO面接のリアルを聞きます。
なお、選抜方式は年度によって変わります。本記事は、渡邉さんが受験した当時の体験談としてお読みください。
話し手:渡邉さん 聞き手:インタビュアー / PenBridge
本番より緊張した、OB・OG会長との模擬面接
インタビュアー: 面接対策は、どうしていましたか?
渡邉さん: 部のOB・OGの方々に、すごくお世話になりました。オンラインで先輩に見てもらったり、2泊3日で現地に行って、朝7時〜9時の練習に参加しながら対策をしたり。いちばん強烈だったのは、OB・OG会の会長さんが直接、模擬面接をしてくださったことです。
インタビュアー: 会長というと、かなり重鎮の方ですよね。
渡邉さん: 大きな組織のトップを務めるような方です。死ぬほど緊張しました。でも、おかげで本番のほうが緊張しなかったです。
インタビュアー: 縦のつながりが濃いんですね。
渡邉さん: 慶應の体育会は、OB・OGの方々が活動を支えてくださっていて、後輩の受験もこうやって全力で応援してくれるんです。入ってみて、そのありがたみをさらに感じています。
併願校の面接で「場数」を踏んだ
インタビュアー: 本番の前に、他の面接も経験したんですか?
渡邉さん: 併願で、同志社大学の地域や文化を学ぶ学部も受けていました。アメリカ・ヨーロッパ・アジアと、地域ごとに枠が分かれている少し特殊な入試で、英語での質問もあるんです。そこで面接の感覚をつかめたのは大きかったです。SFCの本番の前に、一度「本番」を経験できたので。
詰められたときの「着地」を決めておく
インタビュアー: 面接では、どんなことを聞かれましたか?
