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学校理解・学校選び

「中1で、塾高テニス部の練習に参加したんです」。テニスも勉強も続けたかった高木さんが、慶應義塾高校を選ぶまで

小学生のころからテニス中心の生活を送り、中学受験は塾に通わずに国立大学の附属中学校へ。高木さんは中1のときに、もう塾高テニス部の練習に参加していました。推薦入試で慶應義塾高校に入るまでの連載第1回は、塾高を選んだ理由を聞きます。

2026.10.30慶應義塾高等学校
朝の光が差す電車内で、足元にテニスのラケットバッグを置き、膝の上の教科書を読む男子中学生の後ろ姿を描いた和紙コラージュ風のイラスト

慶應義塾高等学校(以下、塾高)は、横浜・日吉にある慶應義塾の男子校です。1学年は18クラス、1クラスは約40名で、普通部や中等部から内部進学してくる生徒と、高校受験で入ってくる生徒が同じクラスで学びます。高校受験には一般入試・帰国生入試のほかに推薦入試があり、2027年度の推薦入試の募集人員は約40名です。

今回話を聞いたのは、推薦入試で塾高に入り、現在は慶應義塾大学商学部の4年生として、体育会のテニス部で競技を続けている高木さん(仮名)です。小学生のころからテニス中心の生活を送り、中学受験で神奈川県の国立大学の附属中学校に進学しました。東京の自宅から片道1時間半かけて通いながら、テニスでは全国大会で準優勝し、成績のつけ方が厳しい中学校で評定も取り続けました。

連載では、高木さんの中学時代と推薦入試、入学してから過ごした塾高の3年間を、6回に分けて聞いていきます。第1回は、塾高を目指すまでの話です。

話し手:高木さん(仮名) 聞き手:インタビュアー / PenBridge

中学受験は、塾に通わずに

インタビュアー: まず、これまでに通った学校を教えてください。

高木さん: 中学は受験して、神奈川県にある国立大学の附属中学校に入りました。高校は塾高で、推薦入試です。大学は内部進学で、慶應義塾大学の商学部に進みました。

インタビュアー: 中学受験のときは、塾に通っていたんですか?

高木さん: ほとんど通っていません。姉が中学受験をしていたので、「あなたもやってみる?」という話になって、小6の夏に一度、塾の夏期講習に行ったんです。でも、そのころはテニスを週6日やっていて。講習は週2日に抑えてもらって、テニスを1日減らして、週5日のテニスと週2日の塾。それでも本当に死にそうになって(笑)、母も「これは中学受験は無理だね」となりました。塾は、そこでやめています。

インタビュアー: それでも、中学受験はしたんですね。

高木さん: 僕が受けた学校は、試験が算数と国語の2科目と面接だったんです。中学受験の理科と社会は、塾に行っていないと本当に厳しいと思います。学校で習う内容とは、ほとんど別物なので。でも国語は地頭である程度いけますし、算数も、つるかめ算のような中学受験特有の問題さえ対策すれば、可能性はある。それで、過去問集だけ買って、ひたすら解いて受けました。

インタビュアー: その年は、テニスでも結果を出していたそうですね。

高木さん: 小6の夏に、全国大会でベスト16に入りました。夏には全国ベスト16、春には第一志望に合格。就活のエントリーシートにも書いたくらい、自分では誇りに思っています(笑)。

中1で、塾高テニス部の練習に参加した

インタビュアー: 塾高を目指したきっかけは、何だったんですか?

高木さん: きっかけは親です。なぜか慶應への思いが強くて(笑)。姉にも慶應に行ってほしいと思っていて、実際に姉は慶應に進みました。それで、僕のことも慶應に入れたい、となって。中1のときに、親に言われて塾高テニス部の練習に参加したんです。

インタビュアー: 中1で、高校の練習に。

高木さん: テニス部の先生には今でも言われるんですけど、中1で塾高の練習に参加したのは、僕が史上初だったそうです。普通は中3になって受験が近づいてから、どんな感じか見に来るものなので。

テニスも勉強も、いちばんできるのは塾高

インタビュアー: 親に言われたから、というだけではなかった?

高木さん: 中1から見ていたので、自然と目指すようになった、というのはあります。それに、テニスも勉強もできる環境ということで言えば、それを日本でいちばんできるのは、紛れもなく塾高だと思っていました。だから、自然と選んでいた感じです。

インタビュアー: 早稲田は考えなかったんですか?

高木さん: 早稲田も、テニスが強かった時期はあるんですけど……。そこは正直、ミーハーでした。慶應ボーイへの憧れみたいなものがあって(笑)。

慶應以外は受けていない

インタビュアー: 塾高のほかに、受けた学校はありますか?

高木さん: 受けていません。推薦入試で落ちたら、ほかの学校を受ける予定でした。

PenBridge編集部より

高木さんが塾高を意識したきっかけは、親の慶應への思いでした。ただ、中1で塾高テニス部の練習に参加してからは、テニスと勉強の両方を続けられる場所として、本人の中でも塾高が自然と第一志望になっていきます。中3になって受験が近づいてから練習を見に来るのが普通だった中で、高木さんには、3年かけて志望を固める時間がありました。

塾高の推薦入試は、塾高を第一志望とすることが出願資格の一つです。学校のQ&Aでも、どこよりも塾高への入学を希望する中学生に受験してほしい、と説明されています。推薦入試で不合格になった場合は、あらためて出願書類と検定料を用意すれば、一般入試・帰国生入試を受けることができます。

中学受験を塾に通わずに乗り切った高木さんは、中学に入ってからも、週6日のテニスを続けました。次回は、その中学3年間で、勉強の時間をどう作っていたのかを聞きます。2027年度の推薦入試の日程や出願資格は、慶應義塾高校の受験対策ページにまとめています。

連載記事

高木さんインタビュー

第1回表示中

「中1で、塾高テニス部の練習に参加したんです」。テニスも勉強も続けたかった高木さんが、慶應義塾高校を選ぶまで

小学生のころからテニス中心の生活を送り、中学受験は塾に通わずに国立大学の附属中学校へ。高木さんは中1のときに、もう塾高テニス部の練習に参加していました。推薦入試で慶應義塾高校に入るまでの連載第1回は、塾高を選んだ理由を聞きます。

第2回

「ゲーム機もスマホもなかったことに、感謝しかないです」。週6日のテニスと片道1時間半の通学で、高木さんが評定を取り続けた中学時代

朝6時半に起きて、片道1時間半の電車で通学。放課後はテニススクールに向かい、帰宅は夜10時半。高木さんは中3の夏まで週6日のテニスを続けながら、成績のつけ方が厳しい国立大学の附属中学校で評定を取り続けました。勉強の時間はどこにあったのか、家庭のルールとあわせて聞きます。

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第3回

「みんな、文武両道と書くんです」。評定38の壁を越えて、高木さんが塾高の推薦入試に出願するまで

塾高の推薦入試には、中3の9教科の評定合計が38以上という出願資格があります。成績のつけ方が厳しい中学校で38の前後をうろうろしていた高木さんは、中3で4か月だけ塾に通いました。出願する人がみんな「文武両道」と書く志願書で、何を書いたのかも聞きます。

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第4回

「この議論は、やめましょう」。集団討論で流れを変えた高木さんに聞く、塾高の推薦入試の作文と面接

第2次選考は、作文、集団討論、個人面接の3つ。作文のお題は「あなたを漢字一字で表すと」、集団討論のテーマは「大人と子どもの違い」でした。議論が薄くなりかけたところで流れを変えた高木さんに、当日の様子と準備、翌年からなくなった集団討論の話を聞きます。

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第5回

「塾高との相性は、5段階で3です」。それでも、もう一度選ぶなら塾高。高木さんが語る、クラスより部活の男子校

塾高が自分に合っていたかを5段階で聞くと、高木さんの答えは「3」でした。1学年18クラスの男子校で、人間関係はクラスより部活単位。それでも、もう一度受験するなら塾高を選ぶといいます。塾高生の特徴や、部活に入らない場合の過ごし方も聞きます。

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第6回

「受験に追われずに、高3の夏まで部活をやり切れました」。大学受験のない塾高で、高木さんが過ごした3年間

塾高に入ってよかったと思ったのは、受験に追われずに高3の夏まで部活をやり切れたこと。インターハイで3位に入り、10月の国体にも出場しました。その一方で、大学まで見えていると勉強のやる気は出にくい。「毎年1クラス分」と言われていた留年の話と、今も続くテニスの話を聞きます。

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