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お金・一人暮らし・自立

合格したら、キャンパスの中に住む。小野田さんが一人暮らしより「イータヴィレッジ」を選んだ理由

SFC隣接の学生寮イータヴィレッジを選んだ理由と、個室・共用部・防犯面を含む暮らしの実際を聞きます。

2026.07.10
大きな窓から光が入る学生寮の共用ダイニングで、5人の学生が食卓を囲む和紙の切り絵風イラスト

大学に合格した後、多くの新入生が考えるのが住まいです。

実家から通うのか、アパートで一人暮らしをするのか、学生寮に入るのか。通学時間や家賃、生活のしやすさを基準に決める家庭も多いでしょう。

総合型選抜で慶應義塾大学SFCに合格した小野田さん(仮名)が選んだのは、キャンパスに隣接する学生寮、Η(イータ)ヴィレッジでした。

理由は、単に学校に近かったからではありません。

「面白い人たちが集まるなら、その環境にずっといたいと思ったんです」

一人暮らしでは、大学と家が別々の場所になります。しかし寮に住めば、授業が終わった後も、同じ大学で学ぶ仲間との生活が続きます。

今回は、小野田さんにイータヴィレッジの生活と、あえて共同生活を選んだ理由を聞きました。

話し手:小野田さん(仮名) 聞き手:インタビュアー / PenBridge

一人暮らしでは、学校と家が分かれてしまう

インタビュアー: 合格後、どうして学生寮に入ろうと思ったんですか?

小野田さん: 合格が出た後、住む場所を探し始めました。

一人暮らしも選択肢にはありました。でも、一人暮らしをすると、学校は学校、家は家と分かれてしまうと思ったんです。

SFCのような面白い環境に行けるなら、その中にできるだけ長くいたいと思っていました。

インタビュアー: 授業を受けるだけではなく、生活そのものを大学の中に置きたかった。

小野田さん: そうですね。

寮に入ろうと考える人たちも、たぶん同じように「人と関わりたい」「大学生活を生かし切りたい」と考えていると思いました。

そういう人たちと暮らしたら、絶対に面白いだろうなと。当時、自分たちはイータヴィレッジの2期生だったので、新しい環境を一緒につくっていく感じもありました。

5人で一つのユニット。それでも寝る場所は個室

インタビュアー: 実際には、どのような部屋で暮らすんですか?

小野田さん: 基本は5人で一つのユニットになっています。

ただ、寝る部屋はそれぞれ個室です。5人で使うユニットリビングがあって、トイレや水回りもユニットごとにあります。

キッチンは、複数のユニットで使う共用スペースにありました。

インタビュアー: 完全な相部屋ではなく、個室と共同生活の両方がある。

小野田さん: そうです。一人になりたいときは自分の部屋に戻れますし、誰かと話したければリビングや共用部に行けます。

ずっと同じ空間にいなければいけないわけではないので、思っていたより暮らしやすかったです。

インタビュアー: 小野田さんは、どの建物に住んでいたんですか?

小野田さん: バジル・ハウスです。自分がいたときは男子の建物でした。

ほかにもパプリカ、ターメリック、ローズマリーという居住棟があって、ソルト・ハウスという共用の建物がありました。

建物の名前がスパイスやハーブになっているのも、SFCらしくて面白いですよね。

同じユニットに、留学生と帰国生がいた

インタビュアー: 同じユニットの5人は、どのようなメンバーでしたか?

小野田さん: 自分のユニットは、かなり国際的でした。

韓国から来た留学生や、アメリカからの帰国生などがいました。海外で暮らした経験を持つ人もいて、自分を含めて、日本だけで育った人の方が少なかったと思います。

インタビュアー: 部屋では何語で話していたんですか?

小野田さん: 自分のユニットは、たまたま全員が日本語を話せたので、日本語でした。

ただ、寮全体で見ると英語を中心に話す人もいました。普通に大学に通うだけでは、そこまで接点がなかったかもしれない人と、生活の中で関われるのは大きかったです。

インタビュアー: 同じ大学に通っていても、背景はかなり違う。

小野田さん: 違いますね。

だから、何気ない会話でも面白いんです。授業の話だけではなく、育ってきた環境や、将来やりたいことも違うので。

自由だが、無管理ではない

インタビュアー: 大学生の寮というと、かなり自由なイメージがあります。

小野田さん: 自由ではありますが、ルールはありました。

自分が住んでいた当時は、外部の人を入れられる時間が決まっていましたし、異性の居住区画への立ち入りにも明確なルールがありました。

電子キーで入館できる建物も管理されていました。自分が住んでいる建物には入れますが、ほかの居住棟に自由に入れるわけではありません。

インタビュアー: 防犯面もしっかりしていた。

小野田さん: そうですね。防犯カメラもありましたし、ルール違反があればきちんと注意されます。

寮の中では自由に交流できますが、誰でも好きな時間に出入りできる場所ではありませんでした。

キャンパスに近すぎて「あと5分寝られる」と思ってしまう

インタビュアー: キャンパスに近いことは、やはり便利でしたか?

小野田さん: めちゃくちゃ便利でした。

研究室や授業からすぐ帰れますし、誰かと話していて遅くなっても、帰宅時間を気にしなくていいです。

ただ、近すぎるので、「あと5分寝られる」と思って、結局ギリギリに出ることもありました(笑)。

インタビュアー: 通学時間が短いから、必ず余裕ができるわけではない。

小野田さん: そうなんです(笑)。寮の人たちも、結構ギリギリにキャンパスへ向かっていました。

それでも、授業だけでなく研究や友人との時間に使える時間は、かなり増えたと思います。

PenBridge編集部より

大学の住まいを考えるとき、通学時間、家賃、部屋の広さといった条件は重要です。

しかし、小野田さんがイータヴィレッジを選んだ理由は、条件の比較だけではありませんでした。

「どのような人たちと、大学生活のどれだけの時間を共有したいか」

その視点で住まいを選んでいます。

個室があり、一人になる時間は確保できる。一方で、部屋を出れば、同じ大学で学ぶ仲間がいる。留学生や帰国生とも、特別な交流プログラムではなく、日々の食事や会話を通じて関係が生まれていく。

さらに、外部ゲストや居住区画に関するルール、電子キー、防犯カメラなど、共同生活の自由を支える仕組みもありました。

保護者にとって、寮生活には不安もあるでしょう。しかし、適切なルールとプライバシーが確保された環境であれば、寮は単なる住居ではなく、学生が自立し、他者と暮らす力を身につける学びの場になります。

大学で過ごすのは、授業時間だけではありません。

授業が終わった後、どこへ帰り、誰と話し、どのような刺激を受けるのか。イータヴィレッジは、その時間まで含めてSFCで学びたい学生にとって、魅力的な選択肢と言えそうです。

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