内部進学で慶應に進み、理工学部で学び、TEDxKeioUでも活動してきた山里さん。
一見すると、就活で話す材料はたくさんありそうです。しかし本人は、「何をアピールすればいいのか、最後まで分からなかった」と話します。
今回は、山里さんに就職活動で感じたこと、自己アピールの難しさ、将来の仕事について聞きました。
話し手:山里さん(仮名) 聞き手:インタビュアー / PenBridge
自己アピールが難しかった
インタビュアー: 就活では、どんな自己アピールをしていたんですか?
山里さん: 正直、最後まで分からなかったです。自分が何をしてきた人間なのかを、短く伝えるのがあまり得意ではありませんでした。
インタビュアー: いろいろな活動をしているからこそ、まとめるのが難しかった?
山里さん: そうですね。私は一つのことを何年もずっと続けてきたというより、いろいろなことをやってきたタイプでした。就活では、何か一つのことを継続している人の方が強いなと感じることもありました。
長く見てくれる選考が合っていた
インタビュアー: 最終的にはどういう会社に決まったんですか?
山里さん: メディア系の会社です。選考の中で、短い面接だけで判断されるというより、長い時間をかけて見てもらえる場面がありました。そこで人となりを知ってもらえたのが大きかったと思います。
インタビュアー: 短く端的に話すより、時間をかけて分かってもらう方が合っていたんですね。
山里さん: そうだと思います。書類や短い面接では落ちることもありましたが、長く見てくれる選考では、自分らしさが伝わりやすかったのかもしれません。
配信事業に興味があった
インタビュアー: 仕事としては、どんなことに興味がありましたか?
山里さん: 配信事業に興味がありました。テレビ局やメディア系の会社でも、今は配信に力を入れているので、そこに関わりたいと思っていました。
インタビュアー: 番組制作というより、メディアビジネス側ですか?
山里さん: そうですね。配信やイベント、営業など、番組を作る以外の仕事にも関わる可能性があります。
就活で仕事の現実が見えてきた
インタビュアー: 就活を通じて、仕事への見方は変わりましたか?
山里さん: 変わりました。最初はなんとなく良さそうだと思っていた仕事でも、実際に説明会や選考を受けると、転勤や営業、働き方などが現実的に見えてきます。
インタビュアー: イメージだけでは分からない部分ですね。
山里さん: そうですね。全国転勤があるかどうか、営業がどのくらいあるか、勤務地がどうなるかなど、就活をして初めて具体的に考えるようになりました。
就活で学んだこと
インタビュアー: これから就活する人に伝えたいことはありますか?
山里さん: 自分の経験を早めに言語化しておくことは大事だと思います。私は、何をアピールすればいいのか迷ってしまったので、もっと早く人に相談してもよかったと思います。
インタビュアー: いろいろ経験している人ほど、整理が必要なんですね。
山里さん: そう思います。何でもできます、というだけだと伝わりづらいので、自分がどういう人間なのかを言葉にすることが大事だと思いました。
PenBridge編集部より
山里さんの就活の話は、大学生活の経験をどう将来につなげるかを考える上で、とても示唆的です。
いろいろなことに挑戦してきた人には、幅広さという強みがあります。一方で、その経験を一つのストーリーとして語るには、言語化が必要です。
慶應に入ること、大学に進むことがゴールではありません。中高・大学で何を経験し、それをどう自分の言葉で説明できるようになるか。山里さんの話は、受験後の長い進路を考える保護者や生徒にとっても参考になるはずです。
