SFC高等部から慶應義塾大学理工学部へ進学した山里さん。
高校時代は数学が得意で、理系を選んだといいます。一方で、大学に入ってからは「理系だけをやる」ことへのギャップも感じたそうです。
今回は、理工学部を選んだ理由、学科選択、研究室での学びについて聞きました。
話し手:山里さん(仮名) 聞き手:インタビュアー / PenBridge
理工学部を選んだ理由
インタビュアー: 理工学部を選んだ理由は何でしたか?
山里さん: やりたいことが特に決まっていなかったんです。ただ、文系の勉強は社会人になってからでも学び直せるかもしれないけれど、理系は積み重ねが必要だから、今続けなかったらもうやらないかもしれないと思いました。
インタビュアー: 可能性を狭めないために、理系を選んだんですね。
山里さん: そうです。可能性を広げる意味で理系にしようと思いました。
最初は情報工学に興味があった
インタビュアー: 理工学部の中では、最初から今の学科を考えていたんですか?
山里さん: 最初は情報工学に興味がありました。高校3年生のときに矢上キャンパスで研究室紹介のようなイベントがあって、そこで情報工学系の研究室を見て、かっこいいなと思いました。
インタビュアー: 研究室を見たことが進路に影響したんですね。
山里さん: はい。学生の方や先生と話して、ここに行きたいと思ったこともありました。ただ、後からシステムデザイン工学科にも興味を持ちました。建築系の研究室で模型を見たりして、楽しそうだなと思ったんです。
システムデザイン工学科へ
インタビュアー: 最終的にはシステムデザイン工学科に進んだんですよね。
山里さん: はい。情報工学は人気もあって、成績的に難しいと思ったこともありました。システムデザイン工学科は、建築も情報も心理学も、いろいろな分野があるので、幅広くできるところが良かったです。
インタビュアー: 理工学部の中でも、少しSFCっぽい感じがありますね。
山里さん: そうだと思います。色々なことができる学科だと思います。
大学で感じたギャップ
インタビュアー: 理工学部に入ってから、ギャップはありましたか?
山里さん: ありました。高校までは、いろいろな科目がある中で数学が楽しかったんです。でも大学に入ると、理系科目ばかりになります。私は一つのことを深くやるより、幅広く浅くやりたいタイプだったので、少し違ったかもしれないと思うこともありました。
インタビュアー: 理系が嫌いというより、学び方の相性の問題ですね。
山里さん: そうですね。高校の勉強と大学の勉強、さらに研究は違うものだと思います。
今は心理学系の研究室へ
インタビュアー: 今はどんな研究室にいるんですか?
山里さん: 心理学系の研究室です。先生は共感覚の研究をしています。文字を見たときに色を感じるような感覚についての研究です。
インタビュアー: 理工学部で心理学というのは面白いですね。
山里さん: システムデザイン工学科は、心理学っぽいこともできます。私は今、フロー体験に興味があります。没入して、周りが見えなくなるくらい集中する現象について、先輩の研究を引き継ぎながら何かできたらと思っています。
インタビュアー: 研究は好きですか?
山里さん: 大学院に行きたいというほどではないですが、発表するのは好きです。人前で話すことは好きなので、卒論でも何か発表できたらいいなと思っています。
PenBridge編集部より
山里さんの話は、理系進学を考える高校生にとって非常に参考になります。
「数学が得意だから理系」「将来の可能性を広げたいから理系」という選択は自然です。一方で、大学に入ると、理系科目を深く学び続けることになります。そのときに、自分が本当にどんな学び方に向いているのかが見えてくることもあります。
学部選びでは、偏差値や人気だけでなく、学科の幅、研究室の内容、自分の学び方との相性まで考えることが大切です。
