慶應義塾湘南藤沢中等部・高等部、通称SFC中高は、帰国生にとっても進学先の一つとして知られています。
ただ、一般的な中学受験と比べると、帰国入試の準備や、海外在住中の勉強方法は見えにくい部分も多いものです。
今回は、小学校時代を海外で過ごし、帰国入試でSFC中等部に入学した山里さん(仮名)に、受験までの流れや準備について聞きました。
話し手:山里さん(仮名) 聞き手:インタビュアー / PenBridge
小学校時代は海外で過ごしていた
インタビュアー: 小学校はどういうところに通っていたんですか?
山里さん: 小学校時代は海外にいました。イギリスに行って、その後アメリカに3年、シンガポールに2年いました。小学校6年間のほとんどを海外で過ごして、受験は帰国入試で受けました。
インタビュアー: 受験は中学受験ですよね?
山里さん: はい。中学受験です。帰国生向けの入試がある学校を中心に考えていました。
SFC中等部を選んだ理由
インタビュアー: SFC中等部以外の選択肢も考えていましたか?
山里さん: 考えてはいました。ただ、帰国枠がある学校を中心に見ていました。慶應の一貫校だと、SFC中等部には帰国入試があったので、そこは大きかったです。
インタビュアー: 大学までの一貫校であることも意識していましたか?
山里さん: そうですね。ずっと一貫校という選択肢は意識していたと思います。ただ、帰国枠があるかどうかがまず大事でした。
帰国入試では何を受けた?
インタビュアー: 帰国入試は、どんな内容だったんですか?
山里さん: 学校によって違うと思いますが、私のときは国語・算数・英語のような形でした。算数は一般入試の人たちと近い内容で、英語はエッセイのようなものを書く試験がありました。
インタビュアー: 英語が話せるだけではなく、書く力も必要だったんですね。
山里さん: そうですね。英語は普段の学校でも使っていたので、ものすごく特別な対策をしたという感じではないんですけど、直前には小論文やエッセイの添削を受けていました。
海外にいながら、どう受験対策をしていた?
インタビュアー: 受験対策はどうしていましたか?
山里さん: シンガポールに日本人向けの塾があったので、そこに通っていました。算数はそこで勉強していました。
インタビュアー: 英語はどうでしたか?
山里さん: 英語は普段の学校でもやっていたので、そこまで通常の勉強はしていなかったです。ただ、日本に一時帰国しているときに、渋谷にある講習のようなところで、小論文の添削を受けました。直前期に集中的に見てもらった感じです。
帰国入試で大切だと思うこと
インタビュアー: 今振り返って、帰国入試で大切だったと思うことはありますか?
山里さん: 英語ができることはもちろん大事ですが、それだけではないと思います。算数も必要ですし、日本語で考えをまとめる力も必要です。
インタビュアー: 海外にいると、英語だけに目が行きがちかもしれませんね。
山里さん: そうですね。でも、実際には算数や国語もあるので、そこをちゃんと準備しておくことは大事だと思います。
PenBridge編集部より
山里さんの話から見えてくるのは、帰国入試では「英語ができる」だけでは足りないということです。
英語で自分の考えを書く力、日本語で文章を組み立てる力、そして算数の基礎力。これらをバランスよく準備することが重要です。
海外在住の家庭にとって、受験情報は日本国内よりも得にくいことがあります。だからこそ、経験者の声をもとに、早めに準備の方向性を確認しておくことが大切です。
