慶應義塾中等部から慶應義塾高校へ進むと、学校生活は大きく変わります。
中等部では行事やクラス単位の活動が多く、学校生活全体を楽しむ雰囲気がありました。一方で塾高は、より自由で、大学に近い雰囲気がある学校だと家谷さんは言います。
自由な学校は、楽な学校という意味ではありません。自分で居場所を作る必要があり、何に打ち込むかによって学校生活の充実度が大きく変わります。
今回は、慶應義塾高校、いわゆる塾高での生活について聞きました。
話し手:家谷さん 聞き手:インタビュアー / PenBridge
塾高は「大学みたい」と言われる
インタビュアー: 中等部から塾高に進んで、雰囲気は変わりましたか?
家谷さん: かなり変わりました。塾高は、よく「大学みたい」と言われます。
インタビュアー: 大学みたい、というのはどういう意味ですか?
家谷さん: 自分のロッカーはありますが、固定の教室にずっといる感じではありません。授業ごとに教室を移動することが多いです。
国語や英語、ホームルームのようにクラスで一緒に受ける授業もありますが、それ以外はかなりバラバラです。クラス全員でずっと一緒に過ごす感じではありませんでした。
インタビュアー: 中等部とはかなり違いますね。
家谷さん: そうですね。中等部のようなクラスの一体感は薄いと思います。
行事は少なく、部活が生活の中心に
インタビュアー: 塾高には行事は多いんですか?
家谷さん: 中等部と比べると多くないです。運動会のようなものはありますが、出たい人が出るという感じでした。
インタビュアー: では、学校生活の中心は何でしたか?
家谷さん: 自分の場合は部活です。野球部に入っていたので、塾高生活の中心はほとんど野球でした。
野球部はかなり本格的だった
インタビュアー: 塾高の野球部は、練習量も多かったんですか?
家谷さん: 多かったです。授業が3時くらいに終わって、そこから8時、9時くらいまで練習することもありました。
時期によってはもっと遅くなることもありました。かなり量はやっていたと思います。
インタビュアー: 外から見ると、慶應の野球部は髪型も自由で、現代的な雰囲気に見えるかもしれません。
家谷さん: そう見えるかもしれませんが、実際には練習量はかなりありました。見た目だけで判断すると、実態とは違うと思います。
インタビュアー: 部活に打ち込む人にとっては、かなり濃い高校生活になりますね。
家谷さん: そうですね。自分は部活があったので、学校生活の軸がありました。
部活に入らない人は、自分で軸を作る必要がある
インタビュアー: 部活に入っていない人は、塾高でどう過ごすんでしょうか。
家谷さん: 自分で何かやることがある人にはいいと思います。例えば、プログラミングをずっとやっている人など、尖ったことをしている人もいました。
ただ、何もないと時間を持て余すかもしれません。行事も多くないですし、クラスの結びつきも強くないので、部活や趣味など、自分の軸がある方が楽しみやすいと思います。
インタビュアー: 自由だからこそ、自分で居場所を作る必要があるんですね。
家谷さん: そうだと思います。自由ではありますが、学校側が全部用意してくれるわけではありません。
中等部とは違う自由さ
インタビュアー: 中等部と塾高では、同じ慶應でもかなり違うんですね。
家谷さん: 違いますね。中等部は行事も多くて、学校生活全体を楽しむ感じがありました。塾高はもっと自由で、自分で何をするかが大事です。
インタビュアー: 慶應に入ることだけでなく、その後どう過ごすかも大事ですね。
家谷さん: そうですね。入ってから何をするかは大事だと思います。自分の場合は野球部があったので、塾高生活の中心がはっきりしていました。
自由な環境を活かせるかどうか
インタビュアー: 塾高の自由さは、どんな人に合うと思いますか?
家谷さん: 自分でやりたいことがある人には合うと思います。部活でもいいですし、勉強でも、プログラミングでも、何か自分で打ち込むものがある人にはいい環境だと思います。
インタビュアー: 逆に、受け身だと少し難しい?
家谷さん: そうかもしれません。中等部のように行事が多くて、学校側がいろいろ用意してくれる感じではないので、自分で動くことが大事だと思います。
PenBridge編集部より
慶應義塾高校は、自由度の高い学校です。
しかし、自由度が高いということは、学校側がすべての居場所や楽しみを用意してくれるわけではない、ということでもあります。
家谷さんにとって、塾高生活の中心は野球部でした。授業後に夜まで練習する日々は決して楽なものではありませんが、その分、学校生活に明確な軸がありました。
一方で、部活に入らない生徒にとっては、自分で打ち込むものを見つける力が必要になります。プログラミング、研究、趣味、課外活動。何かに自分から向かっていく生徒にとって、塾高の自由さは大きな魅力になるでしょう。
慶應を目指す受験では、「入ること」だけでなく、「入った後にどう過ごすか」まで考えることが大切です。
受験生本人にはまだ見えにくい部分だからこそ、実際にその学校で過ごした先輩の話を聞きながら、進学後の生活を具体的にイメージすることが、納得感のある学校選びにつながります。
中等部でどんな3年間を過ごすのか。塾高で何に打ち込むのか。その先の生活まで想像することで、学校選びの解像度は高まります。
