中学受験をする家庭にとって、習い事やスポーツをいつまで続けるかは大きな悩みです。
特に6年生になると、塾の授業、模試、志望校別対策、過去問演習が増え、週末の時間も受験勉強に使われるようになります。好きなスポーツを続けるべきか、早めに辞めて勉強に集中すべきか。正解は家庭によって異なります。
家谷さんは、少年野球を小6の夏まで続けながら、慶應普通部・中等部を受験しました。
今回は、野球と中学受験の両立について聞きました。
話し手:家谷さん 聞き手:インタビュアー / PenBridge
小6の夏まで少年野球を続けた
インタビュアー: 中学受験をしながら、野球も続けていたんですよね。
家谷さん: はい。少年野球チームに入っていて、小6の夏くらいまで続けていました。
インタビュアー: 中学受験生としては、結構長く続けた方ですか?
家谷さん: そうだと思います。中等部に入ってから周りの話を聞くと、5年生くらいで辞めた人も結構いました。自分は比較的長く続けた方だと思います。
土日は野球。その後に塾へ
インタビュアー: 実際のスケジュールはどんな感じでしたか?
家谷さん: 土日に野球の練習や試合があって、それが終わったら夕方から塾に行くこともありました。
インタビュアー: かなりハードですね。
家谷さん: そうですね。土日は野球中心で動いていて、そこに塾を組み合わせていました。
インタビュアー: 塾のテストと野球が重なることもありましたか?
家谷さん: ありました。土日にテストがあることも多いので、野球と重なることがありました。そのときは、家庭でスケジュールを調整しながら、受けられる形を相談していました。
インタビュアー: 家庭だけでなく、予定の調整も重要だったんですね。
家谷さん: そうですね。小学生が自分だけで全部調整するのは難しいです。送り迎えもありますし、スケジュール管理は家庭のサポートが大きかったと思います。
夏で一度区切り、受験後に戻った
インタビュアー: 野球は最後まで続けたわけではなく、小6の夏で一度区切ったんですね。
家谷さん: はい。小6の夏くらいで一度辞めました。そこからは受験に集中する形です。
インタビュアー: 受験後には戻ったんですか?
家谷さん: 戻りました。2月の受験が終わった後に、もう一度チームに戻って、最後に少しやりました。
インタビュアー: それは良かったですね。
家谷さん: そうですね。受験するからそこで終わり、という感じではなかったので良かったです。ずっとやってきたチームに最後戻れたのは、自分にとっても良かったと思います。
両立には家庭のサポートが必要
インタビュアー: 中学受験とスポーツの両立は、誰にでもできるものだと思いますか?
家谷さん: 人によると思います。自分は野球を続けていましたが、かなり忙しかったです。体力も必要ですし、家庭のサポートも必要です。
インタビュアー: 小学生が自分だけでスケジュール管理するのは難しいですよね。
家谷さん: 難しいと思います。送り迎えもありますし、塾との調整もあります。親のサポートがないと、両立はかなり大変だと思います。
「全部辞める」だけが正解ではない
インタビュアー: 受験が近づくと、習い事をすべて辞める家庭もあります。
家谷さん: それも一つの選択だと思います。ただ、全員がそうしなければいけないわけではないと思います。
自分の場合は、小6の夏までは野球を続けて、そこから受験に切り替えました。続けるなら、どこで区切るかを決めておくことが大事だと思います。
インタビュアー: 好きなことを続けることが、生活のバランスにもなっていた?
家谷さん: そうかもしれません。勉強だけではなく、野球もあったことで、生活にメリハリはあったと思います。
習い事を続けるかは、成績だけでは決められない
インタビュアー: 習い事を続けるかどうかは、何を見て決めるべきだと思いますか?
家谷さん: 成績も大事ですが、それだけではないと思います。本人の体力や気持ちもありますし、その習い事が本人にとってどれくらい大事かもあります。
インタビュアー: 無理に続けるのも、無理に辞めるのも違う。
家谷さん: そうですね。自分の場合は、夏まで続けて、その後に切り替える形が合っていました。どこで受験に集中するかを決めておくことが大事だと思います。
PenBridge編集部より
中学受験とスポーツの両立は、簡単ではありません。
小6になると塾の拘束時間は増え、模試や志望校別講座も本格化します。その中でスポーツを続けるには、本人の体力、家庭のサポート、スケジュール調整が必要です。
家谷さんの経験で参考になるのは、「続けるか辞めるか」ではなく、「いつまで続けるか」を決めていた点です。小6の夏までは野球を続け、その後は受験に集中する。受験後にはチームに戻る。そうした区切りがあったからこそ、野球も受験も前向きに受け止められたのかもしれません。
習い事を続けるかどうかは、気合いだけで決めるものではありません。塾の予定、模試、過去問、家庭学習、本人の体力を見ながら、どの時期に何を優先するかを設計する必要があります。
特に小6後半は、時間の使い方が合否に直結します。だからこそ、家庭の希望や本人の性格を踏まえながら、学習計画を現実的に組み直すサポートが大切になります。
好きな活動をすべてやめることが、必ずしも受験にとって最善とは限りません。一方で、無理に続けすぎると、体力や勉強時間に負担が出ることもあります。子どもにとって何が支えになり、何が負担になるのか。保護者がそのバランスを見ながら判断することが大切です。
