慶應中等部と聞くと、受験生や保護者は「慶應の内部進学ルート」という面に注目しがちです。
しかし、実際に入学した後の3年間は、勉強だけでなく、行事、部活、友人関係、文化系活動など、学校生活そのものが大きな意味を持ちます。
家谷さんは、中等部で野球部に入りながら、文化系の活動にも参加していました。中等部の学校生活について聞くと、「楽しむことも大事にされていた」という言葉が印象的でした。
今回は、慶應中等部の3年間について聞きました。
話し手:家谷さん 聞き手:インタビュアー / PenBridge
中等部では野球部へ
インタビュアー: 中等部に入ってからは、部活に入りましたか?
家谷さん: はい。野球部に入りました。
インタビュアー: 中等部の部活は、どのくらいの頻度であるんですか?
家谷さん: 平日は週2、3回くらいで、土日もあるという感じでした。授業が終わってから練習して、夕方には終わるので、もっと練習したいなと思うこともありました。
インタビュアー: 小学校時代から野球をやっていた家谷さんにとっては、少し物足りない部分もあった?
家谷さん: そうですね。もっとやりたいという気持ちはありました。でも中学生なので、学校全体としては部活だけにすべてを使うというより、いろいろな活動をする雰囲気だったと思います。
体育系と文化系を両方やる雰囲気
インタビュアー: 中等部では、複数の活動に入ることもできたんですか?
家谷さん: できました。体育系と文化系を両方やることも推奨されていたと思います。
自分も野球部に加えて、地理研究会のような文化系の活動にも入っていました。
インタビュアー: 地理研究会では、どんなことをするんですか?
家谷さん: 活動頻度は高くありませんでした。月に1回くらい集まって、先生から話を聞いたり、世界遺産検定を受けてみようというような活動をしたりしました。
夏休みに合宿のようなものもあって、それは楽しそうでした。
インタビュアー: 体育系だけ、文化系だけではなく、いろいろ試せる環境なんですね。
家谷さん: そうですね。中学生なので、いろいろやってみる雰囲気はあったと思います。
行事が多く、学校生活を楽しむ雰囲気
インタビュアー: 中等部は行事が多いという話もありました。
家谷さん: 多かったです。球技大会が年に何回かありましたし、水泳大会、文化祭、音楽会もありました。旅行や合宿のような行事もありました。
インタビュアー: かなり充実していますね。
家谷さん: そうですね。勉強だけというより、学校生活全体を楽しむ雰囲気がありました。
インタビュアー: 中等部を選んでよかったと感じるのは、そういう部分も大きいですか?
家谷さん: 大きいと思います。普通部にも良さはあると思いますが、自分には中等部の伸び伸びした雰囲気が合っていました。
学校生活が、受験時のイメージを変える
インタビュアー: 受験のときは、そこまで学校生活を具体的に想像できていましたか?
家谷さん: あまりできていなかったと思います。小学生なので、偏差値や親の考え、周りの雰囲気の影響が大きかったです。
インタビュアー: 入ってから分かった良さも多かった?
家谷さん: 多かったです。中等部は、行事が多かったり、共学だったり、部活と文化系活動を両方できたりするところが良かったです。入ってから「中等部でよかったな」と思いました。
いろいろな入口から集まる学校
インタビュアー: 中等部には、幼稚舎から上がってくる生徒もいますよね。
家谷さん: います。ただ、中学から入ってくる生徒も多いので、内部生だけの学校という感じではありませんでした。
インタビュアー: 中学受験で入った子にとっても、なじみやすい環境でしたか?
家谷さん: そうだと思います。もちろん、幼稚舎からの子たちもいますが、中学から入る生徒も多いので、そこまで気にしなくていいと思います。
中等部の良さは「入ってから」分かる
インタビュアー: 中等部の魅力は、受験前に見えやすいと思いますか?
家谷さん: 受験前は、どうしても偏差値や周りの評価で見てしまうと思います。小学生本人が学校生活を具体的に想像するのは難しいです。
でも入ってみると、行事が多いことや、部活と文化系活動を両方できること、共学であることなど、中等部ならではの良さが分かりました。
インタビュアー: 受験前に、そこまで考えられる家庭は少ないかもしれませんね。
家谷さん: そうですね。だからこそ、親が学校生活の雰囲気まで見て考えることは大事だと思います。
PenBridge編集部より
慶應中等部の魅力は、単に「慶應大学まで進める」という進学面だけではありません。
家谷さんの話からは、行事、部活、文化系活動、共学の雰囲気など、学校生活そのものの豊かさが伝わってきます。
中学受験では、偏差値や入試問題の傾向に目が向きがちです。しかし、入学後の3年間は、子どもが日々過ごす生活そのものです。どんな行事があるのか。部活はどのくらいの熱量なのか。文化系活動にも参加しやすいのか。学校全体にどんな空気があるのか。
そうした要素は、子どもの成長に大きく関わります。
志望校選びでは、入試問題だけでなく、入学後にどんな生活が待っているかを知ることも大切です。経験者の声を聞くことで、偏差値表だけでは見えない学校の魅力が見えてきます。
中等部は、勉強だけでなく、学校生活を楽しみながら自分の居場所を見つけたい子にとって、魅力的な環境なのかもしれません。
