慶應義塾を目指す道は一つではありません。
中学受験で普通部・中等部を目指す人もいれば、高校受験、帰国生入試、慶應義塾ニューヨーク学院など、さまざまなルートがあります。
今回話を聞いた藤崎さんは、中学受験で慶應普通部・中等部を受験し、その後アメリカ転勤を経て慶應義塾ニューヨーク学院へ進学しました。
中学受験で慶應を目指した経験から、今振り返って何が大事だったのかを聞きました。
話し手:藤崎さん 聞き手:インタビュアー / PenBridge
中学受験でも慶應を受けていた
インタビュアー: 中学受験でも慶應を受けていたんですよね?
藤崎さん: はい。普通部と中等部を受けました。
インタビュアー: いつ頃から受験勉強を始めましたか?
藤崎さん: 小学校低学年くらいから塾には行っていました。ただ、最初から自分で行きたい学校があったわけではありません。親が慶應に行かせたがっていた、というのが大きかったです。
インタビュアー: 家庭として慶應志望だったんですね。
藤崎さん: そうですね。僕も小学生ながらに、慶應はいいんじゃないかと思っていました。
慶應対策コースでは何をしていた?
インタビュアー: 慶應向けの対策はしていましたか?
藤崎さん: 小5か小6くらいから、通常授業とは別に慶應対策のコースがありました。土曜か日曜に通っていたと思います。
インタビュアー: どんな内容でしたか?
藤崎さん: 慶應の過去問を解いたり、模擬試験のようなものを解いたりしていました。慶應の受験は学校ごとに癖があって、普通部と中等部でも問題の傾向が違います。普通部ならこういう問題が出やすい、というような対策もしていました。
インタビュアー: 通常の塾の授業だけではなく、学校別対策があったんですね。
藤崎さん: そうですね。慶應を目指す人が集まっているコースだったので、周りのレベルも高かったです。
親からのプレッシャーはあった?
インタビュアー: 親からのプレッシャーはありましたか?
藤崎さん: 父親はあまり関心がない感じでしたが、母親からは少しきついと感じることもありました。塾のテストで偏差値が出たり、慶應対策コースの中で成績が出たりすると、やっぱりきつかったですね。
インタビュアー: 慶應を目指す子たちの中で比べられるわけですもんね。
藤崎さん: そうです。慶應を目指している人たちが集まっているので、平均レベルも高い。その中で成績が下の方になると、精神的にはきつかったです。
自由に任せるか、管理するか
インタビュアー: 自分には、自由にやらせるスタイルと、ある程度言われるスタイルのどちらが合っていたと思いますか?
藤崎さん: 僕は言われる方だと思います。自由だったら何もやらなかったと思います。
インタビュアー: 自主性を求めすぎると合わないタイプだった?
藤崎さん: そうですね。僕の場合は、みんなで頑張るぞ、という雰囲気が合っていました。部活が好きだったのも、それに近いのかもしれません。
塾との相性も大きい
インタビュアー: 塾との相性はありましたか?
藤崎さん: ありました。僕は、みんなで頑張る雰囲気の塾が合っていたと思います。逆に、厳しすぎる環境はあまり合いませんでした。
インタビュアー: 環境を変えたことで成績は変わりましたか?
藤崎さん: はい。塾を変えてから良くなったと思います。環境の変化は大事だと思います。
中学受験で大事なのは「苦手をなくすこと」
インタビュアー: 今振り返って、中学受験で何を変えたらよかったと思いますか?
藤崎さん: 中学受験で大事なのは、得意科目を伸ばすことだけではなく、全科目をバランスよくできるようにすることだと思います。
インタビュアー: 尖った得意科目より、苦手をなくす方が大事?
藤崎さん: そうですね。中学受験は、全部をある程度できる人が強いと思います。苦手科目はあまりない方がいいです。
インタビュアー: 単元の抜け漏れも大事ですか?
藤崎さん: 大事だと思います。算数でも、ある単元が抜けていました、というのはよくない。中学受験では、単元の抜け漏れを確認することが大切だと思います。
PenBridge編集部より
藤崎さんの話は、慶應中学受験を考える家庭にとって非常に参考になります。
大切なのは、慶應を目指す熱量だけではありません。学校ごとの出題傾向を理解すること。苦手科目や抜けている単元を早めに見つけること。そして、子どもに合った学習環境を選ぶこと。
特に印象的だったのは、「自由だったら何もやらなかったと思う」という言葉です。子どもによって、自主性を尊重する方が伸びる場合もあれば、ある程度伴走してもらう方が合う場合もあります。
慶應受験では、本人の性格や学習スタイルまで含めて、戦略を考えることが大切です。
