慶應普通部の入試は、4科目の筆記試験に加えて、面接と体育実技があります。
しかも出題には学校独自の色が強く、特に理科は「求められる知識が他の学校と全然違う」と言われることもあります。
神奈川御三家向けのコースに通いながら普通部を第一志望にしていた戸倉さん(仮名)は、この「塾のコースと志望校のずれ」を、自分で過去問を解くことで埋めていきました。当時の対策と、面接・体育実技の実際について聞きます。
なお、入試の内容や形式は年度によって変わります。この記事は、あくまで戸倉さんが受験した当時の体験談としてお読みください。
話し手:戸倉さん(仮名) 聞き手:インタビュアー / PenBridge
塾の授業に、普通部対策はほぼなかった
インタビュアー: 御三家向けのコースにいると、普通部の対策はしてもらえるんですか?
戸倉さん: 基本的にはやってくれなかったですね。塾で扱う過去問も、御三家系の学校が中心でした。大手集団塾には「普通部コース」のような学校別コースがあるんですが、僕の通っていた塾にはなかったんです。
インタビュアー: 志望校の対策が、塾のカリキュラムから抜けてしまう。
戸倉さん: そうなんです。だから普通部の過去問は、ほとんど自分でやるしかありませんでした。
理科の過去問3年分を、自分で解いた
インタビュアー: 具体的には、どう対策したんですか?
戸倉さん: 理科だけは過去問を3年分、自分で解きました。過去問集をコピーして解いて、自分で答え合わせをして、という感じです。
インタビュアー: なぜ理科だけだったんですか?
戸倉さん: 普通部は理科が難しい、というのが受験生の間でも知られていたからです。実際に解いてみても、他の学校とは求められる知識が全然違う感覚がありました。逆に、国語や算数はどの学校もそこまで大きくは変わらないですし、社会はむしろ取り組みやすい印象でした。だから理科に絞ったんです。
インタビュアー: 小学6年生が、自分で過去問を回して自己採点する。なかなかできることではないと思います。
戸倉さん: 塾で御三家向けの勉強をしっかりやっていたので、土台はあったと思います。そのうえで、普通部特有の部分だけを自分で埋めた、という感じですね。
面接では、何を聞かれたのか
インタビュアー: 普通部には面接がありますよね。対策はしましたか?
戸倉さん: 塾では面接対策はやってくれなかったので、特に準備はしていません。御三家にはこういう面接はほとんどないので、塾としてもノウハウがなかったんだと思います。
インタビュアー: 実際には、どんなことを聞かれたんですか?
